今年は凍っていました。
裏妙義/裏谷急沢 (アイスクライミング)
佐藤(仁)
今年は凍っていました。
佐藤(仁)
【日時】2006年2月5日(日)
【メンバー】佐藤(仁)(L)、棚橋、佐貫、栗原
昨年は出合の氷の貧弱さに涙を飲んで霧積に転進しましたが、今年は行けそうだとの情報に念願の裏谷急沢に行ってきました。横川の駅横で仮眠、翌朝出合に移動。翌年よりしっかり凍っていたので入渓。出合の8mは近くで見ると意外と氷が薄く右側の厚い所を登る。直ぐ上のナメ滝は凍っておらずアイゼンを軋ませながら越えていくと、暫くはゴーロ歩きとなるがアイゼンを付けているので歩きにくい。30分程で2段15mが現れる。しっかり凍っていていたが、取り付きの落ち葉の下は釜で棚橋さんが太腿まではまってしまう。靴などの水を絞っている間に私がトップで登り3人を確保する。ラストが登り終えると下には3人パーティーを確認。先程道路から此方を見ていた人達と思われる。ここいら辺りから階段状に凍った滝が断続的に続くのだが、どれもしっかり凍っていて技術的にも問題は無い。これを越えていくと再びゴーロとなり、左から一ノ沢がナメで出合うが、ここは凍っておらず上部にはこの辺り特有の見事な柱状節理の岩峰が見える。更に行くと二ノ沢。ここも氷は無くスラブが延びている。程なく二俣となり左俣は20m程凍った滝が有り、上部は凍ったスラブが延びている。今回は右俣に入り直ぐに柱状節理の発達したコップ状の大滝20mがツララを束ねたような氷柱に凍っている。良い状態だ。ここは丁重に棚橋さんにトップを譲りリードしてもらう。少してこずりながら越えていくが、フォローの私は不覚にもテンションを掛けながら越えて後の2人を確保する。後は詰めの300m程の凍ったナメが続くが、ここでのミスは大事故に?がるので慎重に登る。途中4m程の小滝を越えて三俣状の左を詰めるとすぐに氷は消え、急斜面を一汗かいて登り終えると下降路の途中に出てザックを置き、谷急山へピストン。後はナイフリッジ状の尾根を下降すると1.5時間程で出合に着く。国民宿舎に向かう途中に幻のスワンフォールも確認。
次回はここだ。まだまだこの周辺は楽しめそうだ。
【行程】出合(8:15)〜F2(8:45)〜右俣大滝(10:50)〜山頂(14:00)〜出合(15:40)