地元に愛される山
北信/温井集落から鍋倉山往復(山スキー)
小磯
地元に愛される山
小磯
【日時】2006年4月23日(日)
【メンバー】中村(L)、伊藤、尾木原、植島、片山、小磯
国道117号線から湯滝橋を渡ってJR飯山線をくぐり、温井集落へ向かう。途中道の両側には除雪により捨てられた雪が不均衡に解けて墓標のように残り、それが延々と数百メートル続いていた。ここは記録的な豪雪に見舞われた新潟県津南町の西に位置するところで、雪国では見慣れた光景なのかもしれないが、今年の積雪量の多さも影響しているのであろう。温井集落を抜けるとすぐに通行止めの標識(標高560mくらい)があり、その脇に車を置いて出発準備を整える。
歩き始めて100m弱登ると先ほどの通行止めの先の県道脇に出る。除雪はその先まで進んでいるようで、地元の子供を乗せたマイクロバスが走っていった。広い平原を横切って少し登るとブナの巨木「森太郎」のある谷に出合い、左岸の急な尾根に取り付く。尾根に上がるまでは一苦労だったが、その後は比較的緩やかなブナ林の中を登り、少し谷筋に入ったところでひときわ大きなブナの巨木に到達した。今回のメンバーのうち伊藤さんをはじめ三人は以前来た事があるそうだが、「森太郎」かどうか断定しかねているようだった。それにしても立派なブナである。下山後に写真等を見ると以前より少し枝が折れたりしているとのこと、頑張って生き延びて欲しいものだ。森太郎を後にしてまた左岸の尾根に登り返し、標高1150m付近まで行くとあとは頂上までなだらかな斜面となる。山頂部分だけ木が無く、高曇りで360度のパノラマを堪能することができた。しばしの休憩の後、滑走開始。すると下から40〜50人くらいの大集団がやってくる。先ほど尾根を登っているときにも見えた、地元の小中学生を中心としたクロカンスキーの集団だ。我々がシール登行した斜面を軽快にカニ足で登ってくる。聞くと小学校2年生の子もいるらしく、小さいときから四季を問わず身近に山に接することができる生活の一端を垣間見ることができた。雪質は少し重めだが、さほど苦も無く滑ることができ、あっという間に森太郎、そして尾根の末端に着いてしまう。以前一緒に行った時はアルペンスキーだった中村君は軽快なテレマークターンを決めており、相変わらず成長の無い自分の滑りとの違いを見せつけられてしまった。結局最後まで忠実に往路と同じところを滑り降り、12時過ぎには戻ってくることができた。
この時期にしては少し行程が短いかもしれないが、ブナ林も楽しめ、また予報に反して天候に恵まれた快適な山行だった。
【行程】
4/23 温井集落奥車止め(7:50)〜 ブナの谷上部巨木前(9:40/9:50)〜鍋倉山頂上(10:40/11:00)〜車止め
【地図】野沢温泉