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ナメ滝登りが楽しい 有名沢の隣の沢
吾妻/大滝沢支流カモシカ沢(仮称)(沢登り)
小暮
【日時】 2006年7月23日(日)
【メンバー】L田邉(一)、栗原、大田原、笹川、小暮
吾妻の大滝沢は、ナメと豪快な大滝もあり初心者でも容易な沢で人気が高い。今回、その大滝沢の支流のカモシカ沢(仮称)に行く事になりました。田邉さんが参考資料として、福島登高会のホームページを教えてくれた。カモシカ沢は大滝沢のF1上に右から流入する沢である。地形図を見るとかなり短いが、遡行図には多くの滝が掛かっていることが紹介され、楽しみである。
滑川温泉の手前の橋から入渓し、美しいナメ滝を歩いていくと、大滝沢F1である。ここは、左側の巻き道から上がり、右側からあわさるカモシカ沢に入渓する。カモシカ沢は、約60mの傾斜のあるナメ滝となっている。中段まで登り、そこからは傾斜が強いので、右側のブッシュ沿いに田邉さんがザイルを伸ばす。なかなか楽しい。その上は、幾つか登れる滝を越えていくと二俣である。このあたりは少々薮っぽい。左沢に入ると、40mスラブ滝、2段10mの滝とナメ状の滝が続く。5m滝を二つ越してそのまま正面の滝を越えていくが、どうやら右沢へ乗り越す沢を通りすぎてしまったようだ。懸垂を交えながら沢を戻り、右からの枝沢に入る。その上には35mのナメ滝。この辺りは地形図でも平坦になっている所だ。適当なところから、右側の丘状の尾根に薮を上がっていく。
右沢に入り、これより下降する。こちらの沢もナメ状の滝が連続する。小滝を二つ降りると20mのナメ滝。左岸のブッシュを掴みながらクライムダウン。丁度良い草付歩きの練習になる。続いて12mのナメ滝。ここも草や潅木を掴んで降りる。その下には、釜を持った30mの滝。ロープを二つつないで釜に懸垂下降となった。釜は腰まで漬かりながら降りていく。この先、30mのナメ滝を過ぎれば、二俣に戻る。
ここからは登ってきた沢を引き返す。カモシカ沢の最初の滝は、やはり懸垂下降となった。30mダブルロープでは、最後まで届かないが、左岸のブッシュに移って降りることが出来た。
大滝沢に戻っても少し時間があるので、大滝まで往復することにした。本流を遡行していくと、やはり本流の方が沢幅も広く、赤い岩肌のナメが非常に美しい。登攀的要素は少ないが美しい景色を見ながらヒタヒタと歩いていくと心が和む。連続する釜とナメを楽しく歩いていくと、迫力ある大滝が眼前に飛び込んでくる。凄い迫力だ。こんなに大滝って大きかったかなぁ、と記憶を辿る。しばし滝を見とれながら休憩だ。
大滝見物に満足し、後は来た沢を引き返す。途中の釜で泳いだりして遊びながら楽しく下る。大滝沢F1は、釜を持つ滝となっているので、飛び込んでみた。思ったより浅い。ちょっとドキドキして楽しい下降だった。
カモシカ沢は、短いけれど適度な難しさの滝が連続して楽しい沢だった。大滝沢は行ったことがある方は、次回はこちらの沢にも行ってみてください。日帰りの割には、楽しい遡行ができると思います。
【行程】
滑川温泉手前の橋(8:30)〜二俣(9:50)〜左沢遡行〜右沢(12:00)〜二俣(13:35)〜大滝沢F1(14:10)
〜大滝(14:25/40)〜橋(14:55)
【地図】天元台
【グレード】2級